オーバーロード7巻まで買って読んで後悔したのでレビューです。
『面白い点』
・ゲーム世界が現実になったら、をとてもよく想像させてくれる
・NPCだった配下の心境が魅力的
→創造主である41人のプレイヤーが消えてしまい、残ったのは1人だけ。その1人にも見捨てられてしまったら……という不安と、自分に信頼を寄せてくれているという事への歓喜
・現実になったゆえの不安とその対処が面白い
→未知のアイテム、強敵によって我が子のようなNPC達だけでなく自分までもが乗っ取られたり簡単に殺されてしまうかもしれない
・自分だったらどうするだろうか?と沢山想像できる
・圧倒的な差を上手く表現してる(異世界無双として多少くどいけど)
・一般人が王になってしまった故のプレッシャーがなんとなく分かるし少し面白い
『クソ』
・鈴木悟という残滓(キリッ
→「人間だった時代の名残」でいいでしょ。なんで名前出したの?キモいんだよ
・ネーミングセンスがゴミ
→声に出すのが恥ずかしいし、覚えさせる気ゼロのその場その場で考えついたような変な名前ばかり
・悪設定とはいえ無意味に人を殺しすぎ
→後述します
『悪という設定』
わざわざ数百ページ使って感情移入させたメンバーを全員弄んで殺す。なぁ?面白いか?読者を不快にさせて。
「人間に対して虫けらほどの感情しか抱けない」
この設定自体が普通に無理があるんですよ。
どう考えても「異世界モノとして他と違うことをしなくちゃ!そうだ、いっぱい人を殺す主人公にしよう!こんな悪は他にはないぞ!!」っていう幼稚な考え。
コレを忠実に物語に落とし込むなら「ナーべ、少しは遠慮しろ」って冷や汗かくのも若干おかしいし、何よりこんな設定に喜ぶ人間居ると思うのか?「うわぁ!ホントに無意味に人を殺しちゃった!すげー!!」なんて言うのバカな小学生中学生程度ですよ。
「誰もやってない凄く珍しい設定」なんじゃなくて「ただ読者を不快にするだけのクソ設定だから誰もやってない」に過ぎないんですよ。バーカ
どこの誰が「何百ページと語られてきた新キャラ達が無意味に勝手に殺される物語」を読みたがると思ってんだ?あ??????
結果として「殺すか……」みたいなアインズの判断に感情移入まるでできない。
というか「人間はゴミ」っていう価値観に感情移入出来る訳無いんですよ。逆に出来るやつ凄いよ。ある種の人種差別、「おぉ、お前は白人なのだから……」「黒人だからいくら殺しても良いもんね。まぁ痛みなく殺す慈悲はやろうw」なんていう価値観に共感出来るか?
「人間をいくら殺しても良い」っていうのはコレ以上に無理だし、不快にならない訳無いだろ。頭イカレてんのか?
「悪!強い!こんな感じ!」という作者の低脳さを見せ付けられまくり非常に不愉快。悪についてもっと考えろよ。
「アンデッドという設定に体が引っ張られ、心もそうなった」ならそもそも人間部分の心情描写するな。「ただの営業マンだった」「王として見られるプレッシャーがすごくて不安で疲れる」なんてさ、こういう事考えるくらいなら無意味に人殺す訳無いじゃん。
矛盾してるんですよ、設定を過激にするためだけに。
「過激なことしなきゃ!」そのためだけのキャラの行動、展開、発言。
唐突に「あああああああああああ!!!!!!!!!お前が!!!!!我が至高のぉおおおお!!!語るなどぉおおお!!!!!!!!」とか言ってキレるの、「は?」としか思えない。普通に今までのビクビクしながらも色々考えて頑張ってるアインズの心情描写とかけ離れてるんですよ。人を無意味に殺すために、二重人格のようにブチ切れるアインズ。
いきなり「腹たった!ころす!!!」ってさ、どう見ても子供の駄々なんですよ。ガキ。悪でもなんでもない。バカ
真面目に作者には死んで欲しい。こんなゴミのために7千円と数十時間使ったと思うと反吐が出る。怒りで頭が痛くなりそうなほどですよ。
こんなもの買うくらいなら死んだ方がいいよ
このオーバーロードの記事で語るのが嫌なので、次の記事にて「魅力的な悪役とは何か」を考察したいと思います。
終わり