悪とは何か?
「同じ事でも見る者によって善にも悪にもなる」
「自分を悪だと思ってるやつなんて居ない」
「正義の反対は悪ではなく、相手の正義」
こんな感じの哲学(?)こそ、悪に関するオタク基礎概論とも言えるものではないでしょうか。
ジョジョ作者の荒木飛呂彦さんも「やっぱり年を取ってくると悪には悪の理由があるという側面がすごく気になってきた」なんておっしゃってましたし。
作品における悪っていうのは、別に嫌悪するものではなく「違う視点」という側面が大きい訳です。
だから、「悪いことしようw」なんていうのは、本当に小中学生くらいで思ってしまうくだらない反抗心みたいなもので、程度が低いんですよね……。わざわざ物語に出して面白いものじゃあない。
ただ、そもそも悪の定義はなんなの?言葉としての意味は?っていうのを再確認すると
1. 正しくない、わるいこと。人道・法律などに反すること。不道徳・反道徳的なこと
2. 芝居などで、敵役
3. 不快な、いやな
4. よい状態にない、上等でない
これらでした。
この定義を考えてみると、3の「悪=不快なもの」という意味で考えると、オーバーロードはこの上なく読者である俺を不快にしてくれたので、最高の悪(最悪)と言えますね。
さて、本題です。
「どんな悪キャラが居るのか?(考察)」というよりは、
「こんな魅力的な悪キャラが居るよ!(紹介)」
です。
悪キャラから見る作品の魅力、とでも言いましょうか。
【ランスシリーズ】
主人公のランスは、「女の子とエッチが大好き」というエロゲ主人公としての理想です。そして可愛い女の子とエッチをするためなら何でもやるという行動原理を持っており、レイプ当然、普通に嘘ついて騙したりする主人公です。
倫理観から見たらどう見ても「悪」ですが、恐ろしく魅力的です。
可愛い女の子とセックスしたくない?レイプしてでもやりたくない……??
↓
やりたい!!!!!!!!!!!
大きい声では言えませんが、男としての理想ですよ。
「男はいらーん!」なんて気軽に人殺したりもしてますが、時にはヒロインのために命がけで戦ったり、ヒロインとセックスするために全力で人助けをしたり……、まぁ大半がセックスのためなんですが、男らしく人を救う側面もあります。ヒロインが無駄に寿命減らそうとしてたら全力で怒ったり。
純粋にキャラが良い。
なんでしょう、俺もAlicesoftファンとしてはライトユーザーもいいとこなんで偉そうなこと言えませんが、ただ単純に好きになります。
本当に良いキャラです。俺がランスワールド居たら普通に殺されて終わるかもですけど。
そして話逸れるかもですが、アリスソフトのゲームをやってて、不快なこといっぱいあるんですよね……。理不尽に殺されたり、救えなかったヒロインが殺されるわレイプされるわ薬漬けにされるわ、嫌になっちゃう。
でも、普通に考えて「すべて上手くいく」わけが無いですわな。
そしてエロゲという媒体である以上、「次こそは救ってみせる!」とやりなおして挑戦出来る。プレイヤーによって物語が分岐する。
これがあるからエロゲは世界一の娯楽になりうると考えています。
こんな名言がありますが(ただの俺の発言です)、本当にそうです。
ランスワールドの深さはシリーズ全てやっても全然足りず、裏設定が膨大で最高に面白く、それを知らずとも「レベル上限システム」「バランスブレイカー」「スキルシステム」とね、面白すぎるんですよ……。
あまりの凄さに「なにこれ、ランスあるんだから俺が小説書こうとする必要無くない?」まで思いました。マジで。ケタ違い
是非ともオススメの作品です。
今は01とかリメイクして入りやすくなってるみたいですし
さて、もう1つ。
ネウロ、僕が人生で漫画Best10選ぶとしたら間違いなく入ります。
魔人であるネウロは「謎を解いた際のエネルギーを食らう」という存在です。
魔界では謎を全部食ってしまい、大幅に力を減衰させつつも人の世界に来るしか無かった。
それでも圧倒的な力の差があるので、人間なんて虫でしかない。ドSという性格も相まってオモチャくらいにしか考えてない。
しかし、人間はなるべく殺さない。犯罪者だろうが殺さない。
なぜ?エサだから??
それもあるかもしれないけれど、1番は「挫折した奴こそ努力を重ねて、さらに上質な謎を生み出しうる」から。
……。
そこに現れたのが悪の組織「新しい血族」であり、行動原理は「我々新人類以外はゴミだ。すべて死ね」というもの。
ネウロも決して善とは言い切れないキャラですが……、
この組織「新しい血族」の長「シックス」は究極の悪。約7千年前から武器製造を営む家系で「他人を殺傷する」ということを考え続け、そのために必要な「悪意」を強く持つものに家督を継がせていった結果、代を経るごとに脳構造において悪意の定向進化が進んでいき、ついには外見こそ人間なのにDNAレベルで根本的に人間と異なる「常人には耐えられぬ強い悪意を持った新種」が生まれるに至った、という存在。
(参考:http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)
純粋悪、誰にとっても何にとっても悪になりうるという定義に当てはまるほどの存在。
(いや、僕が何言おうが、あの凄さは伝わらないですね。松井優征さん本当に天才ですよ。漫画読もう)
そしてネウロとシックスの戦いが始まる……。っていうのがネウロ後半の話です。
読もう。読め
なんていうか、ここまで凄い悪キャラはもう古今東西出てこないんじゃないのって思わなくもないです。
あ、
凄い悪キャラ、で思い出しました。
バットマンのダークナイト3部作、1部でのヒーローものとしてのワクワクと次への期待やばかったです。
そして次作、2部である「ダークナイト」に出てくるジョーカー、彼は単純に「悪いこと好き」っていう敵ですね。別に思想とか無い。純粋な悪キャラでありながら、恐ろしく魅力的。
あんまり言わんとこ。
1部「ライジングビギンズ」→2部「ダークナイト」のリレーは本当にオススメです。
(間違ってました。訂正)
ただ注意点、俺からしたら3部作目は本当にゴミ映画でした。MATRIX2に並びうる。
ジョーカーが敵キャラとしての魅力が偏差値80くらいの化物になってしまった、けど3作目が下回る訳には……!という感じで、敵を無理して無意味に強くして「もっと悪いことしなきゃ!」って単に大量虐殺するだけの物語マシーンと化した悪役。それだけならまだしもラストに「実は……」みたいな告白するの本当にクソ。死ね。絶対に見なくていい。
最後の最後の終わり方は、「流石ハリウッド……」って感動しましたけど。
以上です!
【オマケ】
ランスは手を出しにくいかもしれませんので、他にゲーム1つ紹介するとしたら、やっぱり
「大悪司」
ですね。
悪キャラ紹介で出してないんかい!って話ですが、これは別にキャラが良いというよりゲームシステムが恐ろしいほど面白く、世界観も凄いみたいなやつです。
ただヒロインを「一緒に戦う」か「結婚する」か「娼婦として働かせる」かっていう3択あったりして、まぁ普通に悪ですね。ついでに殺せたりもする。
設定は「戦争から帰ってきたら実家の極道が乗っ取られてたので、女をこまして(我が物にして)オオサカを統一する」というものです。まぁ、レイプして女を配下にして、勢力を増やしていく……っていうヤクザゲームかな。ジャンルは地域制圧型シミュレーションRPGだったはずです。
頑張って1周なんとか無理矢理にでもやって、ゲームシステムをすべて掴んでからは神です。
時間もめっちゃ食いますし、少し古いゲームなので絵が〜とかあるかもしれません。
理不尽にゲームオーバーになるのでセーブは複数箇所にしておかないとダメです……。
けれど、俺が今までやってきたゲームで1番面白いです。ナンバーワン
廉価版3千円とかいう、「資本主義って崩壊したの?」という値段設定ですので是非ともやってみてください。
(追記:自分で紹介しておいてめっちゃやりたくなったので始めましたが、BGMループしない問題があるのでDL版を強くオススメします。安いし。2千円て……信じられない安さですよ)
終わり
追記:流石に考察してなさすぎたので反省。
悪役考察とか言ってしてなかったけど
— むっとん (@funyofunyo) 2016年5月15日
・ただ自分の正義のため行動してるタイプ
・好きな事やりすぎタイプ
・悪い事が好きなタイプ
・何か理由があって悪い事してるタイプ
この4タイプじゃないかなと、例としちゃジョジョ、ランス、ジョーカーです。
んで4つ目あんまり面白くないよね。
あんまり面白くないっていうこたないんですけど、少年誌での漫画とかだと「俺は、実は……」みたいなさ、過去に何かあったから仕方なく悪いことしてたっていうのが多すぎてね。萎える。
(具体的に言ってしまうとワンピースのドフラミンゴとか、なんなの?悪いことしても何か理由があるかもしれないよ?とでも言いたいんかぁ???)
それだったら普通に「悪いこと好き!」っていうキャラのが僕は好きです。
ただ、「悪いことしたっけ?」って疑問に思っちゃうほど人殺してるヨルムンガンドとかは「理由があってタイプ」ですけど普通にめちゃくちゃ面白いですね。(ヨルムンガンド、漫画(原作)もアニメも面白いという珍しい作品の1つなので是非是非)
オススメ作品だけでこの4分類いくつか出しておきますか。
①ただ自分の正義のためタイプ
→これぶっちゃけすべての漫画じゃないの?という疑問が……。
②好きなことやりすぎタイプ
→HELLSING、ランス
③悪いことが大好きタイプ
④何か理由があってタイプ
(ちょいちょい付け足すかもですが)
以上!
本当の本当に終わり